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2013年8月7日 水曜日
椎間板ヘルニア持ちのママさんの腰痛
こんにちは、オラキノ院長です。
暦の上では"秋"といいますが、夏本番の暑さですね。
皆様しっかりと暑さ対策をなさってください。
さて、今日の患者さんのお話は椎間板ヘルニアをもっている腰痛患者さんのお話です。
お話の前に、簡単なたとえ話をしますね。
ある日、庭にある大切な鉢植えが棚から落ちてわれていました。
その近くに野球のボールが落ちていました。
さて、大切な鉢植えを割ってしまった犯人は誰でしょう??
こたえは、野球のボールとは限りませんね。近所の野良猫かもしれないし、
風で倒されたのかもしれません。
たまたま隣にあるものが犯人、とは限らないということをちょっと頭にとどめておいてください。
さて、患者さんのお話に戻ります。
こんな方でした
32歳女性で、はじめてのお子さんを出産1年後に来院されました。
妊娠後から大変な腰痛に悩まされ、出産後はあまりの痛さに自分で立ち上がれず、
ご主人に抱えられて病院を退院したそうです。
そんな状態でも、産科では"椎間板ヘルニア"ということで整形外科を紹介、
整形外科でMRIを撮影、たしかにL5腰椎の椎間板ヘルニアがあったそうですが、
通院しても、マッサージ、接骨院、整体、相当数通ったそうですが、
痛みが全く改善せず、とにかく前にかがめない、しゃがめないために
お子さんを抱き上げることもできないそうです。
人は神経という"電線"のようなもので痛みをはじめ様々な情報を脳に伝えています。
体の全域から、背骨の中を通過して脳に伝わるわけなんですが、
背骨に入って行く場所で、足のどのへんとか、腕の親指側小指側とか、だいたい痛みを感じる場所が決まっているわけなんです。
例えばL5神経がヘルニアによって圧迫されているとすると、
L5神経がカバーする脛の外側や足背の真ん中から裏にかけてがしびれるわけなんですね。
私も患者さんのお話を聞きながら、足の痛みを予想していたらなんと・・・・・
"骨盤の骨の上"なんですね。
この女性、奇形があるわけではありません。
つまり、
「椎間板ヘルニア持ちであっても、それによって腰が痛くなっているわけではない」
という、大変重要なことが解ったわけです。
おそらく、出産時にお子さんが体から出た瞬間に、
体内の重力バランスが大幅に変わって崩れたバランスで
骨盤ベルトの固定をしてしまったために骨盤を支える靭帯が悲鳴をあげているようでした。
治療は骨盤矯正と、股関節の調整などを行い、無事にお子さんを抱き上げられるようになりました。
いまは2週間に一度のペースで、だんだん重たくなるお子さんを抱っこした後の方の疲れを中心に
メンテナンスに通っていただいています。
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